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日本薬剤師国民年金基金、もしくは薬剤師年金保険制に加入するべき?

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おじいちゃんとおばあちゃんの人形

年金の基本受給開始年齢が65歳に引き上げられ、次は70歳になるとも言われていますね。

世間からは高収入と思われがちな薬剤師ですが、実はそれほど年収が高くない薬剤師。

老後資金をシッカリ確保できるか気になるのは当然です。

老後資金の2本柱と言えば退職金と年金ですが、薬剤師はどれくらいの年金をどのように受け取れるんでしょうか?
薬剤師が受け取る退職金についてはこちらを参考に。

老後の資金として退職金をあてにしてはダメ!薬剤師の退職金について

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そもそも年金についてよくわかっていない世代の方も多いと思いますので、まずは年金の仕組みからご説明します。

「老後のことなんてまだまだ大丈夫!」「貯金なんてしてない」と思っている方ほどよく読んで、安心に暮らせるかどうかを考えてみてほしい内容です!



年金には色々と種類があるけど、薬剤師を含め全国民が加入する

まず日本国内に住所がある20歳以上60歳未満の人は、全員国民年金に加入することになっています。

勤務状況などにより第1号~第3号被保険者に分類されますが、保険料を払い年金を受け取ることに変わりはありません。

薬剤師に当てはめてざっくり言うと第1号が自営業・学生・無職、第2号が厚生年金保険の適応がある事業所に勤めている人、第3号が第2号被保険者の配偶者。

常勤者が5人以下の小規模な薬局に勤めている場合でなければ、第2号か第3号被保険者になります。

そして国民年金が年金の土台だとすると、その上に上乗せ分の年金と呼ばれる年金が存在します。

それが厚生年金・共済年金・私的年金の3つです。

厚生年金とは主にサラリーマンと呼ばれる、企業に勤める人が受給できる年金です。

保険料の半額を会社が負担してくれるのが特徴ですね。

受給時には国民年金の額に厚生年金の分が乗せられて支払われます。

共済年金とは公務員向けの厚生年金と思っておけばOK。

薬剤師でも国立病院勤務など公務員に該当する場合には、厚生年金ではなく共済年金の対象になります。

最後に私的年金ですが、こちらは個人年金とも呼ばれ、義務ではなく個人の意思で加入するもの。

最近は公的年金への不安から、個人年金に加入する人も増えていますね。

私的年金には国民年金基金や民間の個人向け年金・確定拠出年金などの種類があります。

パートや派遣薬剤師でも年金ってもらえるの?

主婦が働くときによく聞く「130万円の壁」というワード。

これが年金の話にも関わってきます。

簡単に言うと年収130万円を超えた場合、主婦自身が第2号被保険者となるため保険料の支払い義務が発生します。

そのため一般的にパートで働く女性は年収130万円を超えないように調整することが多いですが、薬剤師のパートは時給が高めなのでちょっと働いただけで130万円を簡単に超えますね。

時給2,000円で1日4時間、週に4日働いただけで年収130万円を超えるので、それより少なく調整するのは結構大変かも。

年収130万円ギリギリだと保険料の負担が発生して手元に残るお金が少なくなるので、何とか130万円以下にするか150万円以上にするのがオススメ。

また130万円以下で働いた場合には専業主婦と同じく第3号被保険者となるため、受け取れる年金額は働いていないときと変わりません。

パートでも年収130万円を超えて第2号被保険者となれば、自分が支払った分だけ将来受け取れる年金額が高くなるので損はしないことになります。

派遣薬剤師も全く同じ考え方です。

派遣薬剤師は所属が実際に働いている薬局や病院ではなく派遣会社と言うだけで、企業に所属して働いていることに変わりはありません。

つまり普通に薬局などに勤めている人と同じく、第2号被保険者。

派遣薬剤師だから年金が少ないなんてこともなく、納めた分だけちゃんと将来年金がもらえますので心配はいりませんよ。

薬剤師がもらえる年金は「日本薬剤師国民年金基金」と「薬剤師年金保険制度」の2つ

ここまでお話しした年金は、一般的な日本に住所がある国民が受け取れる年金についてです。

ここからは薬剤師が加入・受給できる年金についてお話ししますね。

薬剤師専用の年金は現在2つあり、「日本薬剤師国民年金基金」と「薬剤師年金保険制度」です。

この2つはどちらも上でお話しした私的年金であり、任意で加入するもの。

厚生年金に加入できない自営業者を始めとして、将来への貯蓄を大きくしたいと考える方が加入します。

車の保険に例えると国民年金・厚生年金・共済年金が加入必須の自賠責保険であり、私的年金は任意保険というところですね。

車の任意保険同様に私的年金には様々な種類があり、保険料が高い代わりに内容が手厚いものから、保険料も内容も控えめなものまで様々です。

以下では薬剤師向けの私的保険である日本薬剤師国民年金基金と薬剤師年金保険についてもう少し詳しく見てみましょう。

日本薬剤師国民年金基金とは、薬局関連者向けの職能型国民年金基金

私的年金には国民年金基金・民間の個人向け年金・確定拠出年金などがありますが、その中でも一般的に自営業者が利用することが多く見られるのが国民年金基金。

これは会社から保険料が半額補助される厚生年金を利用できない自営業者の年金を補助するために、公的機関や自治体が整えている年金制度の一つです。

国民年金基金には地域によるものと、職業ごとのものがありますが、薬剤師国民年金基金は職能型と呼ばれる「薬剤師関連者向けの」国民年金基金ということ。

サラリーマンである厚生年金加入者・公務員である共済組合加入者ではないことを最低条件として、薬局・店舗販売業・配置販売業や卸売販売業に従事していれば加入できます。

つまり薬局などに勤務していればOKなので、薬剤師ではなく事務さんなどでも加入できるんです。

掛け金は所得控除の対象となりますし、厚生年金・共済組合の対象とならない職場に勤めている・自身が薬局などを経営している場合には加入した方が良い年金制度ですね。

掛け金と受け取れる額は年齢や支払口数によって異なりますが、現状45歳から退職までの15年間月々17,235円(1口分)支払ったとすると、65歳から毎月1万5千円受け取れるため82歳過ぎ頃には支払った分を回収できます。

万が一のときには遺族一時金も支払われますので、金銭的な不安の大きい自営業の方は安心材料になりますね。

当然早くに加入した方が戻り率も良いので、薬局経営など厚生年金・共済組合の対象にならない仕事をしている場合や転職を考えているときには、日本薬剤師国民年金基金への加入を検討しましょう。

掛け金や受給額などの詳細は日本薬剤師国民年金基金のホームページをご覧ください。

薬剤師年金保険は実はあまりオススメじゃない

日本薬剤師国民年金が公的な年金であるのに対し、薬剤師年金保険や日本薬剤師会による個人年金制度です。

薬剤師国民年金基金は薬局関係者などであれば薬剤師でなくても加入できましたが、薬剤師年金保険や薬剤師会の会員でなければ加入できません。

さらに加入時に薬剤師会会員だとしても薬剤師会を脱退した場合には、年金制度も解約となってしまいます。

上記の日本薬剤師国民年金と同じ条件で考えてみると、45歳で加入し65歳から15,000円の年金を受け取るためには国民年金よりも高い毎月2,1000円の保険料を支払う必要があります。

さらに国民年金とは違い掛け金が税控除の対象にならないため、あまりメリットはありません。

しかも別途日本薬剤師会の会費も必要。

cに加入するなら、一般の保険会社が販売している個人年金に加入する方がメリットが大きいですよ。

まとめ

一昔前までは年金を払っていれば老後の資金は保証されたも同然でしたが、年金制度が破綻しかけている今の勤労世代は自分自身で老後資金を確保しなければなりません。

基礎部分である年金に上乗せする形での年金は、サラリーマンの厚生年金・公務員の共済年金を除くと自分で考えて加入する必要があります。

特に薬局経営など厚生年金に加入できない立場の薬剤師は、薬剤師向け国民年金保険への加入を検討してみましょう。

個人年金である薬剤師年金保険はあまり充実した内容ではないので、将来に向けて個人年金への加入を考えている方は保険会社の販売している個人年金も含めて検討することをオススメします。

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