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薬剤師の悩み

服薬指導でサプリメントや成分について聞かれた場合どうするべき?

投稿日:

疑問に思う女性

昨今の健康ブームから注目が高いサプリメントや健康食品。

薬剤師として仕事をしていたら、その効果や飲み方について聞かれることも多いですよね。

ドラッグストアで働いていればある程度の知識はつきますが、病院や調剤薬局ではあまりサプリメントに触れる機会がなく患者さんに聞かれて困った方もいるはず。

私も実際に調剤薬局の服薬指導でサプリメントや健康食品について聞かれて、回答に悩んだことが何度もあります。

そこで患者さんにサプリメント・健康食品やその成分について聞かれたときの対処方法の一例をご紹介しますね。

サプリメント成分に学んでおくことももちろん大切ですが、まずは対処方法を知っておく方が役立ちますよ。



患者さんにサプリメントについて聞かれたときに一番NGなのは「先生に聞いて」

サプリメント・健康食品への質問に対する受け答えは様々なパターンがありますが、一番ダメなのは無条件に「先生(医師)に聞いてください。」と告げること。

もちろん薬剤師としては「医師に確認してもらった方が安心」「無断でサプリメントを飲むことを許可できない」という気持ちはあって当然なんですが、その答えは患者さんをひどくガッカリさせてしまいます。

薬局で聞いた意味が全くないですからね。

正直調剤薬局や病院勤務の薬剤師にとってサプリ関係に質問は面倒に感じてしまうかもしれませんが、患者さんは少しでも症状を軽くしたり薬を減らすために自身であれこれ考えているということを理解してあげたいところ。

病気や薬の内容によってはその場でサプリを飲んで良いか結論が出ないものもあるんですが「○○なので私はこう思いますが、飲む前には先生に確認してくださいね。」という話し方をすると患者さんも回答に満足かつ、サプリを安心して飲むことができます。

ステップ1「何の目的でサプリメントを飲みたいのか確認する」

それでは実際の回答方法に移って行きます。

患者さんにサプリメントの商品名・成分などについて聞かれたら、まずは「何の目的でそれを飲みたいのか」聞いてください。

世の中には様々なサプリ成分がありますし、1つの健康食品の中に様々な成分が入っていることもあります。

そのため飲む理由から検討して行かないと、結論が出しにくいんですね。

私がよく聞かれたのは、血糖値・血圧・脂質やダイエット・認知症予防(ボケ防止)の悩みや数値を下げる目的でサプリメントを飲みたいという内容でしたね。

例えば「青汁を飲みたいけど、どうか?」と聞かれたときに、何のために飲みたいのかを聞いてみます。

青汁には血糖値の上昇を緩やかにする作用が期待できますし便通が良くなるのでダイエット目的には良いですが、認知症予防にはイマイチ。

何となく健康になりそうな青汁ですがその種類は実に様々で、飲みたい理由から青汁の原料を選ぶのが理想的です。
(ちなみにオススメは桑の葉配合の青汁ですね。)

症状や状態によっては全く意味がないサプリもあるので、飲む意義を考える上で目的を確認するのはとても大切です。

ステップ2「サプリ成分や商品についての評価を伝える」

結局のところ患者さんが何を求めてサプリメントについての質問を薬剤師にするのかと言うと、以下の2つが知りたいから。

  • サプリメントの評価
  • 自分が飲んでも問題ないか

中には2番目の「飲んでも大丈夫かどうか」には全く気が行っておらず、効果や評価だけが気になっているちょっと心配な方も。

例えばマルチミネラルなど副作用の心配が少ないサプリメントだとしても、キノロン系・テトラサイクリン系とミネラル成分の相互作用がありますよね。

他にもワルファリン服用者にビタミンKサプリは勧められませんし、病態と服用薬の両方からサプリ成分による影響がないか確認する必要があります。

患者さんが気が付いていない場合でも、薬剤師として安全性へのコメントは忘れないようにしましょう。

ステップ1で患者さんがサプリメントを飲む目的を確認しておくことで、一番求められている「サプリメントの評価」を伝えやすくなります。

ハッキリ言って効果があると断言できるサプリ成分はありません。

そんなものがあったらとっくに医薬品として承認されていますよね。

中には症状や検査値の改善が認められた成分もありますが、飲み方や飲む量・患者さんの状態によって効果は大きく異なるので一概に「効くかどうか」って何とも言えないんです。

そのため患者さんに伝えるときには3つのポイントを意識します。

  • 一般的にどのような変化が期待されているか・得られているか
  • 今の状態で患者さんが飲んだらどのような影響が出そうか
  • 自分的にオススメできるか

良さそうだなと思えても「効きます」とか「良くなると思います」など無責任なことは言わないようにしてくださいね。

薬剤師目線でオススメできるかどうかは「○○なので飲んでみても良いかなとは思います」「悪いものではないので試してみても良いかも」くらいのちょっとぼんやりした言葉にしておいた方が、クレームにならずに済みますよ。

医薬品のように効果が証明されているものではないので評価が難しいですが「薬じゃないから効きませんよ」「そんなもの飲むだけムダですよ」なんて言葉は、患者さんへの治療に対する意欲までも下げてしまうので使わないようにしてくださいね。

知らないサプリ、成分だったらどうする?

世の中には薬に負けないくらい様々なサプリメントが販売されていますし、成分だけでもかなりの種類があります。

薬について詳しい薬剤師と言えども、全てのサプリ成分については知らなくても不思議ではありません。

では実際に患者さんに聞かれたサプリメント、健康食品はその成分について全然知らない・もしくは自信がないときはどうしたら良いでしょうか。

それは服薬指導でわからないことが出てしまった場面と同じで、「わからなければわからないと言う」のが正解。

医薬成分ではなくても体に害が出ることはありますし、服用している薬との相互作用が起きることもあるので適当に答えてしまい健康被害が出ては大変ですよね。

調べてすぐに答えられそうな内容なら、少しだけ患者さんに待っててもらって調剤室でパソコンや参考書を使用して調べてお答えしましょう。

時間がかかりそう、患者さんが急ぎの場合には後で電話するか、次回お伝えするか伺います。

商品について聞かれているなら販売サイトで内容成分を確認してください。

その上で成分に対して評価をしなくてはならないので、ちょっと時間がかかりますね。

時間をもらって後ほど電話などでお答えした方が良いでしょう。

成分に対して聞かれているのであればインターネットで調べてみる、もしくは参考書などを用意しておくと便利。

健康食品やサプリメントについての参考書はいくつかありますが、オススメは「健康食品・サプリメント成分のすべて2017」。

医薬品との相互作用についても詳しく書かれており、薬局に置いておくと安心な一冊。

ちょっと高額なので経費で落とせないかお願いしてみてください。

未知の商品・成分について調べるのは面倒に感じてしまうかもしれませんが、一つの質問に対して責任を持ち親身になって答えることで信頼を得られることに繋がりますので、できるだけ患者さんの不安を解消できるようにより良い回答を探してみてくださいね。

サプリ・健康食品に対する模範解答はない

臨床試験により効能効果が証明されている医療用医薬品とは違い、サプリメントにははっきりとした根拠や証明が存在しないものばかり。

「効きますか?」と言われれば「効きません」と言いたくなりますね。

ただ薬効が証明されていないから効かない・意味がないとは言い切れず、例えばビタミンB群サプリの摂取で口内炎が改善するように意味があるものも中にはあります。

薬を飲むほどではないけど血糖値が気になる、体重を落としたいという方なら、血糖値の上昇を緩やかにする類の商品は多少の変化は得られるかと。

このように上記のステップでご紹介したように「飲みたい理由」を聞いてから商品・成分に対する評価を伝えれば、患者さんが満足できる回答ができる可能性が高まります。

あまり意味がないかもと思えるものでもプラセボ効果も期待できるので、頭から全否定はしないようにしてくださいね。

ただ患者さんの生活を揺るがす可能性があるような高額商品・宗教まがい・マルチ商法関係の商品はオススメしないようにしてください。

まとめ

薬剤師にとって身近なようで取っつきにくい存在のサプリメントや健康食品。

薬のように添付文書を見れば明らかな情報が得られるわけではないので、効果についてとても答えにくいですよね。

そのため回答に正解はありませんが、順を追って確認することで患者さんのためになり満足してもらえる答えに近づけることができます。

あらかじめサプリメントについてもっと知っておきたい場合には、上記でご紹介した「健康食品・サプリメント成分のすべて2017」のほか、サプリメントアドバイザー向けの参考書などで勉強しておいても良いですよ。

サプリメントアドバイザーの必携本は都度新しいものが出ているので、日本サプリメントアドバイザー認定機構のホームページにて確認してみてくださいね。

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