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専門的でやりがいのある製薬会社での薬剤師の働き方

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Pharmaceutical company

医薬品の業界は他業界と比較しても、景気の影響を受けにくい安定した業界です。
厚生労働省の発表によると、製薬会社の数は、内資系・外資系企業合わせて329社に及び、大規模な市場となっています。

薬剤師の資格を持つ方の人気の就職・転職先のひとつでもある製薬会社ですが、実際、製薬会社の仕事はどのような種類があってどんな仕事をするのか、自分に合っているのか、よくわからない方も多いでしょう。

ここでは、製薬会社の仕事の種類や内容、向いている人、メリット・デメリットなどについてご紹介していきます。

製薬会社の仕事の種類と内容

研究職

新たな医薬品の開発にあたり、医薬品の効果や効能、安全性などを確認することは重要なことです。製薬会社にとって、なくてはならない仕事が研究職であり、花形的存在だといえます。

研究職では、対象疾患のメカニズムの解明、医薬品の製造に必要な物質の合成や分析、医薬品の候補となる物質の探索、動物による非臨床試験での効果や安全性の検証、製薬に係わる技術の研究などを行います。いわゆる「実験」を行うのが研究職です。

開発職

開発職は、しばしば研究職とひとまとめにされて「研究開発職」と言われがちですが、その業務内容は研究職とは少し異なります。

研究職との大きな違いは「実験」を行わないという点で、開発職は臨床試験において、実際に医薬品を人へ投与したときの有効性や安全性を評価します。

具体的には、臨床試験の計画をたてる部門や、実際に依頼した臨床試験を実施している医療機関に赴き、進捗状況や症例報告書の回収および問い合わせ事項確認するモニタリング部門、臨床試験で得られたデータを解析する部門など、業務内容によって複数の部門にわかれます。

MR

MRとはMedical Representativeの略称で、日本語では医療情報担当者といいます。
MRの仕事内容としてよく知られているのが、自社の医薬品を医師にプロモーションし、普及させるような営業的な側面です。

しかしながら、MRには営業的な側面以外にも、自社の医薬品についての情報提供および情報収集という重要な仕事があります。
新たに報告された副作用など安全性の情報についての情報を提供し、医師や薬剤師に適切な使用法を促したり、すでに自社製品を処方している医師から新たな副作用などがなかったかを聴取するのもMRの仕事です。

学術・DI職

DIとはDrug Informationの略で、日本語では医薬品情報管理といいます。
日々新たな情報が報告され、医薬品の情報は更新されます。その医薬品の情報を収集・管理し、MRや医療機関関係者に情報提供するのが学術・DI業務です。

自社製品に関する情報を管理し、MRや医師からの問い合わせに素早く対応できるようにしたり、国内外問わず新たな医薬品に関する有効性や安全性のデータの収集を行います。

MRに対しての勉強会や研修を実施したり、病院や薬局での医薬品の説明会にMRと同行してサポートすることもあります。

どんな人が向いている?

研究職

研究職は、製薬会社の未来を司る重要な職種であり、高度な医学・薬学・化学の知識が必要です。よって、最低でも大学の修士課程を卒業していることは絶対であり、大手の製薬会社では博士課程を卒業していることが採用条件となっている場合もあります。

また、研究にあたって海外の論文や資料も読むことが多いため、高い語学力も必要になります。以上より、研究職は非常に難易度が高く、研究職を希望する人数に対し採用される人数はほんの一握りといえます。

ひとつの医薬品の開発にかかる予算は何十億、何百億とも言われ、十年以上の期間を費やすことも珍しくありません。それだけの費用と時間をかけても成果がでないこともあります。

製薬会社の花形とも言われる研究職ですが、その内容は決して派手なものではなく、医学の未来に対する熱意と信念をもって、じっくりひたむきに取り組むことのできる人が向いています。

開発職

採用に際し、非常に難易度の高い研究職よりはやや難易度は下がりますが、それでも灰白色では修士課程以上を卒業していることが求められる場合が多いです。

開発職のなかでも様々な部門がありますが、いずれの部門も臨床試験のデータを取り扱うため、丁寧な作業を集中して行うことが得意な人、几帳面な人が向いています。

さらに、モニタリング部門は、臨床試験を実施している医療機関の医師やCRC(治験コーディネーター)と接する機会も多く、協力して臨床試験を進めていかなければならないので、コミュニケーション能力も必要になります。

また、近年では臨床試験のデータ改ざんなどが社会問題となっていることもあり、責任感が強く、高い倫理観を持っている人が求められる傾向にあります。

MR

さまざまな医療機関に赴き、医師や薬剤師に自社製品の説明をしたり、情報提供や情報収集を行うため、コミュニケーション能力は欠かせません。
また、多忙で時間に限りがある医師にわかりやすく情報を伝えなければならないため、プレゼンテーションスキルも求められます。

医療機関の人間にとってはMRは、その製薬会社の顔とも言えるので、真面目で実直かつ丁寧な対応ができる人が向いているでしょう。

学術・DI職

MRと共通する事項になりますが、こちらも人にわかりやすく説明する能力が求められます。また、医療関係者と接する機会もありますので、コミュニケーション能力も必要です。

医薬品の情報収集に際し、海外の文献や論文を読む機会も多くあるため、ある程度の語学力も必要でしょう。

医薬品に関わる重要なデータを管理するため、責任感が強く、几帳面な人が求められ、自社製品のみならず、あらゆる医薬品の情報を収集することから、学ぶことが好きで向上心の高い人が向いています。

製薬会社で働くことのメリット・デメリット

メリット

  • 福利厚生が充実しており、産休や育休の制度も整っているため女性でも働きやすい
  • 研修制度も整っており、働きながらも学べる環境がある
  • 病院などと異なり、土日祝日しっかり休みを確保できる
  • 年収は400万~700万円程度と幅があるが、昇給しやすい
  • 研究職や開発職、MRであれば年収1000万以上も目指せる
  • キャリアアップ、スキルアップの可能性がおおいにある
  • やりがいがあり、目標も持ちやすい

デメリット

  • 特に研究職や開発職においては、採用条件が修士課程卒業以上など厳しく、狭き門である
  • 未経験からの転職が難しい
  • 薬局などと比較すると多忙で残業も多い
  • 勤務する製薬会社によって給与に違いが生じる
  • モニタリング業務、MRなどは外勤や出張が多い
  • MRは転勤の可能性もある

最後に

薬剤師の資格を持っている方にとって製薬会社で働くことは、どの職種においても、学んできた知識をフルに活用することができ、大変やりがいのある魅力的な仕事です。

しかしながら研究職や開発職など、より高度な学力や専門的知識を要するため、希望や熱意だけで就くことは難しい職種もあります。そして、いずれの職種も未経験からの転職が困難であること、薬局や病院勤務よりは多忙であることがほとんどです。

製薬会社のなかでも、ここでご紹介したように様々な職種がありますので、自分のバックグラウンドや理想とする働き方に合わせて、職種を検討してみてください。

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