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ブランクがあっても安心!薬剤師復職時の知識のつけ方と復職先まとめ

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本を一緒にながめる親子

結婚や出産…人生の大きなイベントを通過するときに、女性は仕事から離れざるをえないことがありますね。

もちろん仕事を続ける人もいますが、家族の都合に合わせて離職する人も多いでしょう。

そして、家庭や生活が落ち着いて復職を考えたときに、気になるのが「ブランク」です。

長期間仕事をしていなかったことで、仕事に対する不安を抱えてしまう薬剤師は少なくありません。
復職への不安が大きく、なかなか復帰できないなんてことも…。

そこで薬剤師がブランクを経て復職をする際に、気になるポイントや不安解消のために役立つ研修、復職先の選択肢などについてまとめてみました。

復職を考えるときの参考にしてくださいね!

薬剤師のブランクへの不安とは?解消方法はあるの?

ブランクの不安は新薬、新治療法の知識がないこと

薬剤師をはじめ看護師、医師など医療従事者は、他の職種よりもブランクによる影響を感じやすいものです。

それは医療が日々進化しており、仕事から離れている間に多くの薬や治療法が出てくるからです。

つまり薬剤師が感じる復帰への不安の正体は「離職中に現れた新薬や治療法の知識がないこと」ということになります。

調剤報酬も2年ごとに変わるので、5年もブランクがあれば全く違う内容に変わっているでしょう。

もちろんブランクが長ければ以前の知識、服薬指導や接客のカンを忘れてしまっている可能性もありますが、それは働いているうちに思い出せますので問題にはなりません。

ブランクがあっても基礎知識さえあればほぼ問題なし

では問題となるのは知らない薬や治療法、そして診療報酬(調剤報酬)に対する知識への対処法ですが、当然一番良いのは独学で勉強することです。

インターネットや参考書、薬剤師向けの情報誌などで知識を得られます。

でも、それは時間に余裕がなければできず、子育て中のママ薬剤師が子育てや家事をしながら勉強するのは難しいですよね。

多少の自分の時間はありますが、勉強する暇があったら休んでいたい、自宅でやる気は出ない…というのが本音だと思います。
私もやる気がない方なので、自宅学習は向いていません(笑)

結論から言うと、全く勉強せずに復帰しても問題はありません。

新薬と言っても、作用機序から全部新しいということはあまりなく既知の作用機序の応用であることが多いため、添付文書を読み同僚の薬剤師に教えてもらうことですぐに理解できるものがほとんどです。

診療報酬に対しては企業ごとに捉え方が変わってくるため、何となく最新の診療報酬について知っておけば十分です。

インターネットのまとめ記事などが参考になります。
もちろん「全くわかりません」で就職しても、問題となることはありませんので安心してください。

つまり働きながら覚えるので十分ということですね。

働きながら知識を得ようという、やる気があれば問題ありません。

薬剤師のブランクに対する不安のベストな対処方法は「不安を感じすぎずにまずは働いてみること」です。

薬剤師の復職支援研修とは?研修の内容は?

そうは言っても、長年のブランクがあって何もせずに復帰をするのは怖いと思う人も少なくないようです。

そんな方には「復帰支援研修」という制度をオススメします。

薬剤師の復帰支援制度は、以下の方法で利用できます。

  • 日本薬剤師研修センターの研修を受ける
  • 中途採用者向けの研修がある企業に就職する
  • 復帰支援研修がある薬剤師就職サービス・転職サイトを利用する

それぞれの研修内容や利用方法を簡単にご紹介します。

日本薬剤師研修センターの研修

研修を受け申請をすることで、「研修認定薬剤師」の認定証がもらえます。

認定証があれば「ブランクがあっても勉強を続けていた証拠」となるので就職に有利です。

もちろん実務に必要な知識を得ることもできます。
特に集合研修実施機関での研修は、薬局製剤調剤実習や注射薬調剤実習などより実践的な内容を学ぶことができるためブランクがある薬剤師にとても役立ちます。

単位取得目的ではなく、知識をつけるために研修に参加しても問題ありません。

医師向けの学会への参加でも研修単位はもらえますが、薬剤師会主催の研修に参加する方が実践的な知識をつけられます。

そのような集合研修に参加するのが難しい場合には、通信講座(eラーニング)でも単位が取得可能です。

参考日本薬剤師研修センター

企業の中途採用者向け研修

大手の調剤薬局やドラッグストアで設けられている教育制度です。

新卒向けの研修が充実している企業では、中途向けの研修も行っていることが多いです。

内容としては、薬学知識はもちろん、接遇や薬歴管理、パソコン操作など仕事に必要な知識を一通り学べます。

何よりも良いのが、研修を受けるのにお金がかからないところですね。

大手企業は人材豊富なため、急な欠勤にも対処しやすい体制となっており、ママ薬剤師が働きやすい環境となっています。

研修内容も含めて大手企業での復帰を検討してみても良いでしょう。

就職サービス・転職サイトの研修

一部の転職サービスでは働く薬剤師向けの研修を行っています。

派遣スタッフとして働くことが決まれば、研修を受けることが可能です。
こちらも受講料はかかりません。

接遇などスムーズに復帰するために必要な研修を受けられるので、ブランクがある薬剤師も派遣で働きやすくなります。

派遣勤務は時間や日数を自由に選べる上に時給が高めの設定なので、家事と仕事を両立させながらシッカリと稼ぎたいと考えている方に向いています。

出産、子育ての後の復職の際どのような働き先があるか、どこを選ぶのがオススメ?

女性薬剤師のブランクのほとんどは、出産や子育てによるものです。

結婚と同時に仕事を辞めて子供が大きくなるまで…と考えると、10年以上のブランクがあいてもおかしくありません。

そんな大きなブランク後に復職できる職場の選択肢は、以下のものです。

  • 病院・診療所
  • 調剤薬局
  • ドラッグストア

ブランクがない薬剤師と比べても、そう変わらないですね。

中途採用でMRや研修職に就職することが難しいのは、ブランクがなくても同じです。

全くの未経験となると病院は少し門が狭くなりますが、未経験可という病院もないわけではありません。

調剤薬局とドラッグストアはブランクあり未経験でも問題ありません。

それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。

病院・診療所

メリット

焦らずに仕事ができる
調剤薬局のように、患者さんに急かされながら調剤をしなければならないシーンはかなり少ないです。
知識を取り戻し、覚えながら仕事をしたいときに、急かされるのは大変ですよね。
託児所がある施設も
乳幼児がいるママ薬剤師が復帰するときに、一番の悩みどころは子供の預け先です。
勤務先に託児所があれば安心して働けますね。

デメリット

給与水準が低い
調剤薬局やドラッグストアと比べて時給平均が200~400円程度安くなってしまいます。
手っ取り早く稼ぎたいと思う方には向いていません。
未経験者には門が狭い
病院求人は「要病院勤務経験」と書かれている求人が多いです。
ブランクだけなら良いですが、病院未経験となると就職が少し難しくなります。

調剤薬局

メリット

ママ薬剤師が多い環境なので、理解がある
子供の急な発熱などで欠勤や遅刻をすることになっても、同じように子供を育てている同僚が多いと苦労を理解してもらえます。
人員を多めに設定している薬局を選べば、大きな迷惑はかかりません。
復帰が簡単
調剤薬局の仕事は、どこで働いても基本的な流れが同じです。
ブランクがあっても「何をすればいいのかわからない!」なんてことにはなりません。
作業の流れがわかりやすいので、未経験者でもすぐに仕事内容を把握できます。
時給水準が高い
病院に比べて時給水準が高く、平均2,000円~2,400円です。
派遣求人を探せば時給3,000円を超えるものも見つかります。
少しの時間で仕事と家庭と両立させながら、ガッツリと稼ぎたい人にはピッタリです。

デメリット

忙しい職場が多い
処方せん枚数が多く忙しい職場では、聞きたいことがあっても聞けない…なんてことも。
ブランクが長く知識や経験に不安があるなら、忙しすぎない職場を選ぶことが大切です。
残業の発生がある
忙しすぎて薬歴が終わらなければ、残業しなくてはなりません。
薬歴は他の仕事と違って、他の人に代わってもらえないからです。
薬歴を書くのが遅いけど残業は難しい…という方は、朝に薬歴を処理する余裕がある薬局を選ぶと良いですよ。

ドラッグストア

メリット

再学習不要で勤務できる
医療用薬を扱わないので、知識が不安な方でも勤務しやすいです。
もちろん何も勉強しなくて良いというわけではありませんが、働きながら扱っているOTCについて一つずつ学べば十分です。
時間の融通が利きやすい
ドラッグストアは営業時間が長く、その中で人員が足りなくなる時間帯の人手をパートで補っています。
逆を言えばパートが入れる時間以外を正社員でやりくりすることもできるので、希望する時間だけ働ける職場が多いということです。
時給水準が高い
調剤薬局同様に時給平均は2,000円~2,400円です。
こちらも派遣として働けば時給3,000円を超えることも可能です。

デメリット

急に休むのが難しい
OTCのみの店舗では、薬剤師1人で営業していることがほとんどです。
そのため急な欠勤、遅刻は職場にとても迷惑がかかります。
いざというときにヘルプがもらえる調剤併設店を選ぶと安心です。
医療用薬の知識がつかない
ドラッグストアで働いているとOTCや健康食品の知識はつきますが、治療法や医療用薬の知識はつきません。
年齢を重ねてから調剤薬局に転職したいと思っても、知識を取り戻すのが大変で苦労する可能性があることを考慮しましょう。

復職の際に注意するべきこと

ブランクの後に薬剤師として復職を考えるときには、いくつか確認・注意をしなくてはならないことがあります。

家庭との両立は可能?

まずは本当に家庭と両立できるかどうか、両立するためにはどうしたら良いか?ということです。

家族に迷惑がかからず確保できる時間は、どれくらいあるのか考えてみましょう。

これは家族構成や夫の家事能力や、勤務時間によっても大きく異なりますね。

お子さんが乳幼児の場合は、預け先のめどをつけてから仕事を探す必要があります。

幼稚園に通っているなら、幼稚園に行っている間だけ働けますね。
幼稚園によっては延長保育が可能な場合もありますので、調べておきましょう。

夫は「自分が家事を手伝ってでも、シッカリ働いて欲しい」タイプでしょうか?
それとも「家事はしたくないので、家庭に支障がない程度に働いて欲しい」タイプでしょうか?

認識の違いがあると後々モメてしまう原因になるので、あらかじめ話し合っておいた方が良いです。
「家事はしたくないけど、稼いでほしい」なんて言われた場合には、よくよく話しあってください…!

パート?それともフルタイム?

自分が働ける時間がわかったら、パートかフルタイムのどちらで働くのか決めることができます。

フルタイム勤務を希望するなら、転居がない求人を探しましょう。

本来正社員は転居ありという企業でも、事情によっては異動なしで契約してくれることもありますよ。

転居ありと求人票に記載があっても、交渉してみる価値は十分にあります。

子育てに理解のある職場?

子育てをしながら復帰をするなら、何よりも大切なのは職場選びです。

給与や立地だけで職場を決めてしまうと、人間関係のトラブルが起きたり家庭と両立できなくなる原因になってしまいます。

子育てに理解がある職場は、基本的に「自分以外にママ薬剤師がいる」環境です。

ママ薬剤師を受け入れたことがない職場、子育て経験がない人ばかりの職場だと、どうしても急な遅刻や欠勤が必要な場合や棚卸・飲み会に参加できないときに、イヤな顔をされてしまう可能性があります。

また、処方せん枚数に対して十分な薬剤師数を確保している職場、チェーン店で非常時には他店から応援をもらえる職場も働きやすいですね。

要は自分が休んでしまったときに、他のスタッフに迷惑がかかりにくい環境であることが大切ということです。

参観日など子供の用事で休まなくてはならないとき、家族旅行に行きたいときのことなどを考えると、有給消化率もチェックしておきましょう。

こちらは直接聞きにくければ、転職コンサルタントにリサーチしてもらうことも可能です。

給与・勤務時間・職場環境を総合的に考えて、無理なく働ける職場を選ぶことが、スムーズな復帰のために大切です。

実際に職場の雰囲気を見ることも重要なので、就職前には実際に働く店舗に見学に行くことも忘れないようにしましょう!

最後に

薬剤師の資格は一生ものなので、他職種の女性に比べて離職の決意が難しくありません。

その分ブランクが大きくなりやすいので、逆に復帰する決心はつきにくくなってしまいます。

ただ、不安に思いすぎる必要はありません。
薬剤師として得た知識は消えることはなく、働いているうちに思い出せます。

様々な研修制度を利用するのも良いですし、学ぶ余裕がなくても働きながら一生懸命覚えようとする気持ちがあれば問題にはなりません。

復帰で失敗しないために大切な心構えは「迷惑をかけて当たり前と思わないこと」です。

ブランクがあり知識や経験不足・子供が小さく休みがち…どちらも多少なりとも周囲に迷惑がかかります。

でもそれを迷惑かける側が「仕方ないこと!」と思ってしまうと、必ず周りと上手く行かなくなります。

「迷惑かけて本当に申し訳ないけど、その分がんばります!」という気持ちを持ち続けて、スムーズな復帰を果たしましょう!

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