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地方薬剤師は高収入って本当?どんなメリット・デメリットがあるの?

更新日:

緑茂る山に囲まれた町

「地方薬剤師は儲かる」
「薬剤師の年収は地域によってぜんぜん違う」

こんな話を聞いたことはありませんか?

実際に人口が多い都市部よりも、過疎地域の方が高い年収を得やすいと言えます。

でも年収だけを見て働き始めてしまうと、生活が辛くて仕事が続けられないなんてことも…。

そこで都市部と地方での年収の差や、高い年収を地方勤務で得るためのポイントなどをまとめてみましたので、遠方で稼ぎたいと考えている方は参考にしてみてください!

都道府県別の薬剤師平均年収は?

まずは都道府県ごとに、どれくらい年収の格差があるのか見てみましょう。

厚生労働省による「平成28年度賃金構造基本統計調査」から一部抜粋しました。

さらに平成27年度の国勢調査による人口をデータにつけたして比較します。

薬剤師平均年収トップ3

1位岩手県742.1万円(128万人32位)
2位茨城県614.2万円(292万人11位)
3位山口県611.8万円(140万人27位)

全国の薬剤師平均年収は514.9万円なので、トップ3県の年収はかなり高いですね。
ワースト3も見てみましょう。

薬剤師平均年収ワースト3

1位福島県381.6万円(191万人21位)
2位沖縄県386.1万円(143万人25位)
3位福井県401.7万円(79万人43位)

いかがでしょうか?
人口の多い都道府県ほど年収が低く、少ないところでは高い…というわけでもないですね。

※薬剤師(男女計)より計算:年収=きまって支給する現金給与額×12+年間賞与その他特別給与額

これにはちょっとカラクリがあるんです。

どうして都道府県ごとに平均年収が違うのか

人口の大小と平均年収に、必ずしも関係があるわけではないことはわかりました。

実は平均年収を左右するのは「需要と供給のバランス」です。

人口の多い都市でも薬剤師が足りていなければ年収は高くなりますし、逆に人口が少ない地域で薬剤師も少なかったとしても、薬局も少ないなど需要がなければ年収は高くなりません。

人口が少なくても「そこそこは栄えているけど、人口は少なめ」という地域では、あまり需要がなく年収が高くないということがあるということです。

つまり人口の大小と言うよりは、「薬剤師が足りていない場所」を狙わなければならないんです。

都道府県ごとではなく、さらに細かい規模で需要と供給のバランスを考えなくてはならないということですね。

例えば、日本で一番広大な都道府県である、北海道を例に挙げてみます。

北海道で一番人口が多い都市は札幌市で、人口は195万人です。
札幌市ではパートに比べて高時給設定である派遣薬剤師として働いたとしても、時給は2,200円~2,400円程度です。

対して札幌よりも、人口が17万人とはるかにが少ない釧路市では時給4,000円の派遣求人が珍しくないんです。

札幌市の薬剤師平均年収はそれほど高くないものの、北海道全体ではランキング18位となっているのは、釧路市のように人口が少なく薬剤師が極端に不足している地域が北海道のあちこちにあるせいですね。

つまり年収を上げるには、年収ランキングで上位の都道府県を狙うというより「居住地域の周辺で人口が少なく薬剤師が不足している地域」を探す方が、年収を上げるチャンスが多くなります。

地方で薬剤師として働くことのメリット・デメリット

地方で働くことの最大のメリットは、やっぱり年収が高くなることです。

前述の派遣薬剤師時給で時給が2,400円から4,000円にアップすると、フルタイム勤務なら年間300万円近く収入が高くなります。

でも、メリットだけを見て転職するわけにはいきませんね。
地方で薬剤師として働くことの、メリットとデメリットをあわせて確認してみましょう。

地方で薬剤師として働くメリット

年収がアップする

年収が高くなるだけではなく、家賃の補助や住宅提供がある場合もあるため、支出が減ります。
地方勤務を検討するなら、年収以外の福利厚生もしっかり比較検討したいですね。

仕事はやりがい!なんて言っても、十分な収入がなければプライベートが充実せず、仕事も辛く感じてしまいます。

医療従事者だから高い年収を求めるのは間違い!なんてことは全くないので、安心してください。

地域密着医療に触れることができる

都市部よりも地方の方が、医療従事者と患者さんの距離感が近くなるのが一般的。

「かかりつけ薬局」なんて言葉ばかりで、実際にはただその場だけの服薬指導になってしまう…こんな薬局はかなり多いんです。

患者さんと顔見知りになって、細かな生活指導を含めた服薬管理を行いたいと考える人には、地方勤務はやりがいのある仕事だと言えます。

在宅業務も都市部に比べて導入している医療機関が多い傾向にありますよ。

都市部にはないレジャーを楽しめる

地方に行くほど、山や海など自然が多いですよね。

自然の中で行うレジャーやスポーツを目的に、地方の派遣薬剤師を選ぶ人もいるんですよ。

春から秋までは地元で働いて、冬は山間部で働くなんてスタイルも、派遣薬剤師なら可能です。

地方では正社員と同じ待遇で短期契約が可能な、契約社員としての募集を見かけることもあります。
決められた期間だけ地方でガッツリと稼いで、その後は地元に戻るなんて働き方もアリですね。

地方で薬剤師として働くデメリット

車がないと不便な場所も

都市部で生活している人は、地下鉄や市電・バスなど公共交通機関が充実していたり、スーパーやコンビニがたくさんあるなど便利な生活に慣れてしまっていますよね。

でも地方に行くと、急激に不便になります。

バスはあるけど1時間に1本(もしくはそれ以下)、買い物するのに車で数十分走らなくてはならない…なんてことは珍しくありません。

地方には自家用車を所有していないと、生活がかなり不便な勤務先があることも考慮しておきましょう。

車なしで地方勤務をするなら、自分がそこでスムーズに生活できるかシミュレーションしてみることが必要ですね。

スキルアップ・キャリアアップしにくい

一般的な都市部の調剤薬局はチェーン店なので、長く真面目に働いていれば薬局長など管理職に就くことができる人がほとんどです。

でも地方では単独店舗の薬局や病院が多く、自分よりも年上だったりキャリアが長い人がいると、なかなかポジションが上がらないという悩みを抱えてしまいがちです。

チェーン店・系列病院がないということは異動もないので、ずっと同じ処方せんを扱うことになるため、経験も積みにくいですね。

認定薬剤師や専門薬剤師を取得するための研修や講座の開催も少ないので、地方でスキルアップするのはなかなか大変です。

地方で働くなら自主学習を欠かさないようにしたいですね。

地方で働く際の注意点

デメリットを挙げたように、地方で薬剤師として働くことは良いことばかりではありません。

しっかりと準備や予習をして行かないと「お金目当てで行ったものの、知り合いが誰もいない不便な土地での生活が嫌になってすぐに帰ってきた」…なんてことになりかねません。

楽しく地方での仕事をするために、チェックしたいポイントを挙げておきます。

  • 年収は仕事内容や不便さに見合っているか
  • 今と比べてどれくらい不便になるか
  • 行動範囲内に生活に必要なお店があるか
  • 地元に帰ってくるのは難しくないか

特に最後の項目は大切です。

今まで週末は友達や家族と楽しく過ごしていたのに、地元に帰るのに何時間もかかるから地方で一人何か月もひきこもり…では、絶対にいつか帰りたくなってしまいますからね。

そうは言っても実際に生活してみないとわからないものです。

地方に派遣という選択肢もある

そんなときにはやっぱり派遣という働き方が便利ですね。

その土地に永住しようと考えるのではなく、まずはお試しという気分で働いてみましょう。

契約期間が終了するころに、問題なさそうなら契約延長をしたり正社員への変更を検討します。

その地域で生活するのがツライな…と思ったら、元々住んでいた地域で新しい仕事を探せばよいだけです。

あまり軽い気持ちで正社員として地方勤務を始めても、生活が辛くてすぐに辞めてしまうなら迷惑をかけてしまいます。

そうならないためにも生活に不安があるなら、まずは短期間の契約で様子を見てみるのが良いですね。

どのように地方の求人を探す?

薬剤師の求人情報を見つける方法は、おおよそ以下の通りです。

  • ハローワーク
  • 企業や病院のHP
  • 薬局や病院の張り紙
  • 新聞の求人欄
  • 人の紹介
  • 薬剤師求人サイト

ハローワークで居住地域以外の求人を見ることはできますが、「○○市」「○○村」など働きたい地域を細かく設定しなければならず「どこでも良いので年収が高いところで働きたい」と考える人には向いていません。

同様に企業や病院のHPも、狙っている地域や医療機関があるのなら良いですが、漠然と「どこか地方で働きたい」と言う希望にはマッチしない求人の探し方ですね。

張り紙や新聞、紹介も、効率の良い探し方とは言えません。

地方求人を探すなら、やっぱり薬剤師専門の求人サイトを活用するのがオススメです。

2~3サイトほど登録をして、年収などの希望を伝えておけば担当のコンサルタントが条件に合う求人を探してくれるので、手間がかかりません。

サイトによって紹介してくれる求人が違いますし、場合によっては同じ求人でも条件が異なることがあるので、いくつかのサイトに同時登録する方が良いですよ。

転職サイトはどれだけ使っても薬剤師側に負担は全くないので、上手に使って自分にピッタリの求人を見つけたいですね。

その地域の特徴や、居住予定の地域について調査してもらうことも可能ですよ!
働きながら新しい仕事を探したいと考える人には、とても便利なサービスです。

最後に

薬剤師の地方求人は、常に高い年収設定で募集が出ています。

それほどまでに地方で薬剤師が不足しているということですね。

高収入と言っても仕事が特別に大変ということはなく、都市部と変わらないか、それよりもゆったりと働ける職場が多いですよ。

仕事内容よりも問題になるのは、やっぱり生活面です。

地方求人に興味があるけど、続けられるか不安…という方は、まずは転職サイトに相談して派遣求人から検討してみてはいかがでしょうか?

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