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薬剤師のメジャーな職場、調剤薬局の仕事内容と働き方

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調剤薬局

調剤薬局は薬剤師の仕事先としてメジャーな職場の1つです。
求人数も多く時間の融通がききやすいので、子育てでブランクがある女性の復職先としても選ばれやすいのが特長です。

その反面病院やドラッグストア、メーカーなどで働いていた薬剤師は、「忙しくて着いていけなさそう…」「扱う薬が多くて覚えられないかも」なんて不安を感じるかもしれません。

そこで今回は、調剤薬局で働くことに興味のある薬剤師が気になるポイントについてまとめてみました。
今の仕事や他の職場と比較をする際の参考にしてみてください。

調剤薬局の仕事内容

調剤薬局での薬剤師の主な仕事は、患者さんが持ってきた処方せんが適切であると確認し、指示されている医薬品を調製し、お渡しすることです。

大きく分けると「処方監査」、「薬剤調製」、「服薬指導」の3つの仕事に分けることができます。

  • 処方監査:医師が処方せんに指示した内容に漏れや間違えがないか、患者さんにとって適切かどうかの2点を確認。
  • 薬剤調製:患者さんの疾患に応じて、薬の混合や適切な量・形で医薬品を準備。
  • 服薬指導:お渡しした薬を患者さんが正しく服薬できるように、薬の説明。

以下で、一般的な調剤薬局で働く薬剤師の主な1日の流れを紹介します。

患者さん受け入れ準備

まず出勤したらパソコンや分包機など業務に必要な機器を立ち上げ、軽く掃除をするなど患者さんを迎えるための準備をします。

前日の薬歴が書き終わっていない場合には、朝の患者さんが少ないうちに書いてしまうことも多いです。

営業開始

病院が開いて診察が始まり、患者さんが処方せんを薬局に持参すると本格的に仕事が忙しくなります。
処方せんをレセコン(レセプトコンピュータ:診療報酬明細書を作成するコンピュータ)に入力するのは事務の方が主に担当しますが、小規模の調剤薬局だと薬剤師が行うこともあります。

薬剤師は処方せんに基づいて調剤を行い、また別の薬剤師が調剤を間違えていないか監査を行います。

問題なく調剤ができていれば薬を渡します。
患者さんの状態を伺い処方が間違いないこと、服薬状況などを確認しつつ、適切に服用ができるように説明を行います。

患者さんを見送った後は、調剤や服薬指導の内容を記録した薬歴をつけます。
現在ではほとんどの薬局で電子薬歴が採用されていますが、まだ手書きの紙薬歴を使っている薬局もあります。

患者さんがいない時間帯は溜まった薬歴を書き、錠剤を半分にする半錠や、複数の錠剤やカプセルを間違えずに服用できるよう一包化するなど時間がかかる予製を行います。

営業終了後

営業が終了するころには調剤に使用した機材をキレイに洗って、掃除をし帰宅です。
病院の診察が長引いた場合や薬歴が溜まっている場合には、残業をすることもあります。

家庭の事情で残業が難しい場合には、職場や働き方を慎重に選びましょう。

調剤薬局の待遇や働き方

調剤薬局薬剤師の収入

一般的に薬剤師の年収は、「企業>ドラッグストア>調剤薬局>病院」と言われています。
もちろん役職の有無、働く地域によって大きく変わるので、病院薬剤師でも高収入になることがないわけではありません。

ただ平均的にはこの順になることが多く、調剤薬局での年収平均は450万円~550万円くらいです。
管理薬剤師や薬局長となれば600万円を越えることもあります。

パートやアルバイトの場合は、時給1800円~2200円と普通のアルバイトよりも多くもらえることが多いです。

少し特殊なのが派遣薬剤師で時給3000円を越えることもあり、場合によってはフルタイム勤務で700万円近くなることもあります。
その分同じ職場で長く働けるとは限らないといったデメリットもあり、向き不向きが大きい働き方と言えます。

調剤薬局の福利厚生

福利厚生は企業によって異なりますが、制度自体はどこもそれほど変わりません。
たまに見かける提携ホテルを格安で借りられる、フィットネスジムを安く利用できるなどはオマケ程度と考えましょう。

福利厚生の中で、特に注目したいのは下記です。

  • 家賃補助の有無
  • 有休、産休、育休の取得率

家賃補助がつく調剤薬局は少ないのですが、これがあるとないのでは手元に残るお金がかなり異なってきます。
年収だけに目が行ってしまう方も多いですが、家賃補助も含めて考えるのが得策です。

有休、産休、育休制度の採用は労働基準法で定められているため、存在しない企業はありません。
重要なのはその取得率です。

中には休みが取れず、有休の消化ができない薬局や、産休や育休を使うと復帰する際に以前と同じようには働かせてもらえない薬局もあります。

労働者の権利がしっかりと気持ちよく使えているかどうかは、就職前に確認しておきたいところです。
直接確認するのは気が引けるという方は、転職コンサルタントなどを利用して調査してもらうという方法もあります。

調剤薬局で働くメリット・デメリット

調剤薬局で働くメリット

他のどんな薬剤師の仕事先よりも、たくさんの薬に触れ合えるのが調剤薬局です。
そのため働いているうちに自然と多くの薬の知識を身につけることができます。

仕事の約半分は患者さんとの対話なので、対人スキルも上がります。
話し方が上達するほど患者さんから多くの情報を引き出せるようになり、信頼関係の構築や患者さんの病気について詳細に知ることが可能です。

病院のような夜勤、ドラッグストアのような長時間営業がなく、ママ薬剤師が働きやすい環境です。
日曜日、祝日は休みの場合が多いため、プライベートを重視する方にもよい職場です。

また、他の薬剤師が働く職場と比べ、収入も安定性があり、金銭的にも余裕が持てます。

調剤薬局で働くデメリット

病院とは違いカルテを見ることができないことで、処方せんの内容と患者さんの話を頼りに病状を推測しなくてはなりません。

全く会話してくれない患者さんの場合には、処方監査や投薬の難易度が高くなります。
(一部の病院では患者情報を調剤薬局に提供してくれることもあります。)

医師の話を聞いたり、他医療職種と触れ合う機会が少ないので、疾患や治療の知識が身につけにくい環境です。
そのため、仕事以外の時間で自主的に勉強をする必要性がでてきます。

基本的に毎日同じ流れの仕事をするので、マンネリ化して退屈だと感じる薬剤師もいるようです。
特に単科の門前薬局では処方内容も単一になりがちで、飽きてしまうという意見もあります。

調剤薬局で求められるスキル

調剤薬局で求められるスキル

薬剤師であれば特別なスキルは必要ありません。
処方薬の知識に自信がなくても、働きながら覚えることができます。

対人スキルは高いに越したことはないですが、普通に患者さんと会話ができれば問題ありません。

強いていうなら、次々と新薬が出てくるので勉強し続ける姿勢を持っていることや、患者さんを待たせないよう配慮する心などがあれば大丈夫です。

調剤薬局未経験でも大丈夫?

前述の通り、特別なスキルが求められているわけではないので、未経験でも全く問題なく働くことができます。
ただし、わからないことをどんどん学ぼうとする姿勢は必要です。

1点注意したいことがあるとすれば、調剤薬局は病院やドラッグストアよりも処理する量が多い傾向にあるため、速さを重視します。
他の業種から転職すると、しばらくはペースに慣れるのが大変かもしれません。

次々と仕事をこなすのに不安を感じる方は、あまり忙しくない薬局や、薬剤師の配置人数が多い薬局を選ぶとよいですよ。

調剤薬局はどんな人が向いている?

患者さんと話す機会が多いので、人と話すのが好きな薬剤師に向いています。

薬の飲み方や生活に対する指導を行い、患者さんの症状や数値の改善が見られたとき、薬の一包化をし患者さんに感謝されたときなどはとてもやりがいを感じることができます。

正確さとスピードの両立が大切なので、決められた仕事を効率的にこなすことが好きな人にもよい仕事です。

夜勤がなく休日の出勤もほとんどなく、連休も比較的取りやすい仕事です。
プライベートを重視したいと考える薬剤師にとっても、よい仕事先だと言えるでしょう。

まとめ

調剤薬局の仕事は薬剤師であれば特別なスキルや経験がなくても働くことができます。
特別に高くはないものの給与は安定しており、プライベートを重視したい方にも向いています。

女性の大切なライフイベントである結婚や出産を経ても、短時間勤務制度を利用し、パートに変更することで長く仕事を続けやすい仕事先です。

病院の給与に不満がある方、ドラッグストアの不規則な勤務に疲れている方などは、調剤薬局での仕事を検討してみてはいかがでしょうか?

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