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転職によるカルチャーショックがきっかけで始めた執筆の仕事とその効果

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ソファーに座りタイピングする女性

この記事のポイント

  • 多くの薬剤師が、似たような悩みを抱えている可能性があります。
  • 周りに相談できない時には、転職サイトやお役立ち情報サイトを見てみましょう。
  • 悩みを和らげるツールは人それぞれ!自分の今の生活に合ったものを探してみましょう。

病院から調剤薬局へ転職したころ、毎日が驚きの連続でした。
白衣を着て同じ仕事をしているのに、患者さんからの反応は異なり、職場の従業員の意識も違ったからです。

場所が変われば、文化が違うのは当たり前ですよね。
一種のカルチャーショックです。

このカルチャーショックを、和らげるようなものを見つけたいなと思っていました。

そんなある日、薬剤師専門の転職サイトのコラムを書くライターの募集しているのを見て、何気なく応募してみました。
そして、これがきっかけとなって空いてる時間を利用し、副業に執筆をするようになりました。

意外にもこの副業が、自身の調子を図る良い指標となり、本業にとっても良い効果をもたらしてくれました。

今回は、転職によるカルチャーショックを和らげるために、何気なく始めた執筆で得られた効果と、インターネットがもたらす薬剤師への情報についてお話します。

調剤薬局への転職によるカルチャーショック

私は病院から調剤薬局へ転職したころ、ぼんやりとカルチャーショックのようなものを感じていました。
人は長く親しんだ環境から急に変化すると、やはり懐かしく感じてしまうものです。

最初に感じたのは、物理的な面です。
調剤薬局は、非常に狭い空間で仕事をします。

長い期間物理的に大きな建物の中で、多くの従業員と仕事をしていたので、調剤薬局へ転職した頃は狭い空間で、1日を過ごすことに違和感を感じていました。

頭では分かっているのですが、私の場合は体に染み付いた一連の動作があった様で、なぜか毎日とても緊張しました。
というのも、病院や企業の場合は、常に患者さんの目にさらされたり、見られているという作りでないからだと思います。

調剤薬局の場合は、1つの箱のような空間をいくつかに仕切って作り、常に患者さんから作業風景が見れますよね。
しかし、病院では患者さんから職員見えるような作りにはなっていません。

床の防音をしている完璧な病院はあまりありませんが、プライバシーに関わる話が多いので、患者さんと話をする場合は個室に入ったり、周りの話が漏れたりしないように、プライバシーが守られています。

また、患者さんからの態度にも、変化を感じました。

病院に来る患者さんは、医師や薬剤師に一線を置いて話をします。
医療従事者に対しては、節度を持って話しかけてきます。

大規模な基幹病院や大学病院ではよく見られる光景で、私はこれが当たり前の世界だと思い込んで、1日の大半を過ごしてきました。

しかし、調剤薬局に転職して驚いたのが、患者さんからの対応の急変です。

私が以前勤めていた病院の処方箋を、持参する患者さんもいらっしゃいました。
電車で15分程度の距離の同地域なので、面処方として飛んでくるんですね。

しかし、患者さんから「早く薬作って!」「ジェネリック?何それ~?」と、今まで言われたことのない言葉を聞いて驚いてしまったのです。

調剤薬局の薬剤師は、患者さんから見ると「町の商店街のお姉ちゃん的な存在の延長」だということに、改めて気付かされました。

患者は、病院では病院が醸し出す独特な空気にかけられてしまうのでしょう。
病院と薬局の醸し出す空気感は全く異なるので、当然といえば当然です。

しかし、同じ白衣を着て電車で僅か15分しかかからない同じ地域の場所なのに、ここまで患者さんからの反応が違ってくるとは・・・と、異国に来たような気さえしました。
それと同時に、町の薬剤師さんってこんな環境で頑張って働いているんだなあ・・。と正直切なく思いました。

点処方・面処方とは

現在は、医薬分業のため医師に診察を受けて出された処方箋を、薬局で調剤します。
処方箋は、薬局側では大きく2つに分類されていて、「点と面」という言葉で表現します。

点分業・面分業とも呼んでいて、点分業は主に1つ(薬局から一番近い医院や病院)から受ける処方せんを、調剤することを示しています。
一方、面分業は1つの医院や病院を限定せずに、広い地域からの処方箋を調剤することを示しています。

多くの調剤薬局は、門前薬局として基軸となる医院や病院の近くに建てられているので、そこからの処方箋を通称「点処方」それ以外の処方箋を通称「面処方」と呼んでいます。

調剤薬局と病院の薬剤師の違いに戸惑い

調剤薬局で働くようになって、自分は今まで大きな組織のネームバリューに守られてきたんだな・・・、と理解が出来るようになりました。

そして、町の調剤薬局で働く同じ薬剤師が、このような環境で毎日頑張って家族や自分のために働いている事を知ることが出来ました。

調剤薬局の業界では、薬局店舗数は多く肝心の薬剤師数が足りない状況です。

どこも人手不足で、常にてんてこまいです。
たとえ求人しても、薬剤師の増員は見込めないような薬局も多数あると言われています。

狭い空間で人間関係に悩まされて無駄に時間を浪費したり、悪気なんてないのにどうしても調剤過誤というヒューマンエラーが起きてしまったり、何だかんだ神経を使いながら、真面目に仕事をしている人が多いのが調剤薬局業界です。

一方、病院の薬剤師は、組織に守られています。

学術的には、多くの先輩が常にそばで指導してくれますし、常に医師や看護師とチームを組んで取り組みます。

抗がん剤の投与などは、病院内ルールに添って、何回もダブルチェックを行います。
そのため、1人の薬剤師に課せられる責任は、分散される傾向があります。

もちろん、それでも調剤過誤は、起きてしまいます。
しかし、中小企業である調剤薬局の場合のように、最終的に投薬した一人の薬剤師に全責任が課されたり、管理薬剤師の責任となるというよりは、病院として公式に謝罪するという対応が取られます。

大手の調剤薬局では、組織的な対応を取るようですが、未だに多くの調剤薬局は1人の薬剤師に対する負担が大きいです。

調剤薬局に転職して仕事をし始めて、薬剤師の転職で多くの人がなぜ年収にこだわった転職をするのか分かり始めました。
単純に、薬局は薬剤師ありきだからです。

また、1つの薬局で働く同僚はせいぜい多くて、10名程度という小さな所帯・・・。
人数が多ければ、一緒に働く相手との相性は薄まりますが、あまりに少ないので相性が悪いと、仕事がストレスになってしまうのです。

そんな状況を自分も経験するうちに、薬剤師の多くが高年収を提示する職場に転職したがるのか、同業者の気持ちがだんだん分かってきました。

そんなある日、何気なく見ていた転職サイトで自宅ライターの募集していました。
面白そうだなあと感じて何気なく応募しました。

それからは、空いた時間を利用して薬剤師の転職サイトのコラムを通して薬剤師役に立つ情報を発信するようになりました。

コラムでは、調剤薬局で必要な学術的なお役立ち情報から、お悩み相談への回答、転職に必要なノウハウなどを担当することになりました。

転職サイトのコラム執筆を始める

転職サイトのライターに応募をし、会社に面接に行き、契約を結んで、空いている時間を利用して月に1本ペースでコラムを書くことになりました。

仕事の流れとしては、定期的に電話やスカイプでミーティングを行い、コラムのタイトルや方向性を決めていくという感じです。

もちろん匿名でコラムを書くのですが、自分の書いたものが同業の薬剤師の目に留まったり、読んでもらえるというのは普段の仕事の調剤業務とは全く異なる世界だったので新鮮でした。

また、サイトには月間PV(ページビュー)といって、月にどのくらいの人がサイトを訪れて閲覧しているかが分かるシステムがあります。
薬局で言うところの、月の処方箋枚数という感じです。

この月間PV数を聞いたとき、かなり多くの薬剤師が転職サイトを閲覧している事実を知りました。
そして、今の時世は仕事の悩みを気軽に打ち明けられるような、好意的な環境ではないことが分かってきました。

もし、あなたが仕事上で非常に悩みを持っていたらどうしますか?
会社の上司に話しますか?同僚に相談しますか?

悩みの対象が上司や同僚であったら、まずその線は消えますよね。

その次の選択肢は、家族・友人・知人です。

しかし、現場の状況を正確に伝える事や、把握させることも案外難しいです。
しかも、自分の周りにいる人は色眼鏡で見てしまうので、客観的な意見は聞けません。

一番いいのは、調剤薬局の現場をよく知っている、利害関係のない同業者なのではないでしょうか。

会ったことも話したこともない人に向けて、コラムを書くのは不思議な感じがするものですが、同じ職場の知り合いに向けて書くつもりで机に向かうとその役に成りきれます。

インターネットという二次元で共感できる世界

誰しも初めて苦い経験をすると、
どうして自分だけがこんな目にあうんだろう
何でこんなことを言われないといけないんだろう
と気持ちが凹んでしまいますよね。

私も調剤薬局への転職に失敗したり、環境に上手く溶け込めなかったときには、凹みました。

しかし、転職サイトのコラムを書くようになってからは、頻繁に転職サイトを見るようになり、書かれている内容からあることを感じ始め驚きました。

私はどちらかというと堅いタイプで、ネット情報とかSNSというものは、全く信用しないタイプでした。

しかし、そんな私が転職サイトのライターという副業を通じて見る機会を沢山与えられるようになり、サイト内に自分の気持ちにヒットする情報が沢山あることに気が付いたのです。

特に自分の気持ちにヒットしたのは、「薬剤師あるある話」です!
あるある話を読むと、むちゃくちゃびっくりします!!
それは、まるで普段の自分の職場を見られているように、正確な描写がなされているものが多いからです。

そして、「どこでもある話なんだなー」「うちの薬局だけが特別なわけではなかったんだなー」と、心底ほっと癒されるのです。

今は、生活の大半でネットを利用する時代になりました。

仕事で書類作成をするのも、連絡を取るのもパソコン。
買い物をするのもネット注文です。
銀行の振込みも支払いも全て自宅で出来ますよね。

これほどまでに便利だと、もうインターネットなしの生活は想像が付きませんよね。

ネットは正確な情報と全くのデマのような情報とが混ざり合っている世界ですが、中には疲れた現代人を癒せる情報も沢山あります。

転職サイトや薬剤師向けのお役立ちサイトの情報は、意外に共感できる二次元の世界なのではないでしょうか。

執筆で得られた自分のバイオリズム

私は、転職サイトのコラムの副業を、月に1本というペースで開始しました。

最初は、「書く」という行為に慣れずに、悪戦苦闘しました。
しかし、次第に慣れてくるもので月に2本、3本と定期的に書けるようになり、空いた時間にさくさくと書けるようになりました。

ライターを始めるきっかけとなった、転職サイトのコラムの仕事が一段落した頃、本業の仕事も忙しくなってきたので、辞めることも考えました。
しかし、せっかく数年かけて生活の中に浸透させたライターという副業を、いきなり手放してしまうのはどうかな?と思ったのです。

せっかく頑張ったんだから継続していこう!という気持ちと、書き物をすることで自分のバイオリズムが分かるようになった!という2つの理由から副業ライターを細々と続けています。

今回は、自分の体験談なので後者の理由の「書き物をすることで自分のバイオリズムが分かるようになった!」というところをお話します。

人間にはバイオリズムがあって、調子のよい時と悪い時とがあると思います。

人によって、様々な指標があると思います。
例えば、調子がいいときには、平均的に夕食の品数が○品目さくさくと作れる!という目安があったり。

私には、自分のバロメーターとなる指標がいくつかありますが、その1つに書き物が加わりました。

仕事や私生活で心配事がなく、調子が良いときは、執筆のスピードが異様に速くなります。
反対に心配事などを抱えたりすると、全く進まず・・・ただただ時間ばかりが過ぎてしまうのです。

このような経験を繰り返していくうちに、不思議なことが起きてきました。

それは、執筆の調子がよい時には本業もさくさくと調子がよくなっていたのです。

定期的に書き物をする時間を捻出するためには、無理やりにでも頭の中を整理させないといけません。
その為、心配事や気になることをさっさと早く片付けてしまう!という癖を付けないと、私の場合は書き物が出来ないのです。

端的に表現すると、「悩んでいると・・約束した記事が書けないし期日に間に合わなくなっちゃうから悩むのを止めた!」という感じです。

まとめ

転職サイトのコラムに募集した当初は、病院から調剤薬局に転職した際のカルチャーショックを和らげるツールの1つでした。

今思えば、急な環境の変化で私自身がストレスや不安を抱えていたのだと思います。
何気なく応募した、隙間時間の書き物という副業が、いつの間にか自分の中でバロメーターの1つになりました。

今では「何とか書き物をする時間を捻出しなくては!」という思いから、心配事を早く処理してしまうという生活スタイルになりました

調剤薬局の薬剤師の仕事は、非常に単調で緊張を強いるものです。
多くの同業者が、それぞれの悩みを抱えながらも頑張っています。

しかし、悩みを抱えるだけでは体に悪いので、ぜひ転職サイトやお役立ち情報を見てみてください。

その情報の中には、意外に自分と同じような悩みや感じ方をしている人がいることに気づかされ、癒しを得られるものもあると思います!

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