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体験談|転職エージェントを利用しないで調剤薬局へ転職したら半年しか続かなかった・・・

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雨に打たれ挫折した女性

病院薬剤師を退職して調剤薬局に就職しようと試みましたが、全国に調剤薬局は5万軒以上もある調剤薬局の中から、どこを選んだらよいかさっぱり分からない状態でした。
そこで、派遣を通していろいろな薬局に行くことにしました。

そんなある日、ふと自宅最寄り駅の近くにある薬局に目が留まり、家に帰ってインターネットで検索をかけてみました。
すると偶然にも薬剤師求人が出ていました。

早速連絡を入れて見学に行き、派遣会社に籍を置きながら、2週間ほどアルバイをすることにしました。
しかし、社長が薬剤師免許を返してくれず、そのまま社員として働くことになりました。

派遣を通して得られた自分の中の基準

派遣を通していろいろな薬局に行くようになって、次第に調剤薬局の雰囲気にも慣れてきました。
調剤薬局は地域と密着していて、患者さんの雰囲気はその土地柄にとても影響を受けていると感じました。

例えば、大手の本社が乱立しているようなオフィス街にある薬局の患者さんの大半はサラリーマンですし、住宅街の中にある薬局は家族連れが多い傾向がある、という風にです。

また、地域によってはやたらと患者さんからの苦情が多いところもありました。
「薬が○錠足りない!」「この前と違う薬が入ってる!」などなど・・・。
一方、患者さん全体の品が良く終始穏やかなところもありました、本当に様々でした。

薬局の設備面も会社の資本により様々でした。
水剤(シロップ)を自動で計量して、投薬瓶に詰める機械や錠剤のピッキングマシンを、導入しているところもありました。

また、患者さんに投薬する前に壁に設置しているカメラで、薬を3方向から撮影してから提供する(苦情時の証拠としての事前撮影)ところもありました。
一方、薬袋も薬歴も手書きで昔ながらの手法を、そのまま残している薬局もありました。

派遣を通して感じたのは、今の私にはモチベーションが高くバリバリ働く薬剤師さんがいる環境より、のんびり地域の人と関わっていけるようなアットホームな環境の方が、向いていると気が付いたことです。
また、ITや機械化されすぎている薬局には向かないとも感じました。病院時代に機械に囲まれていたせいか、手作り感やアナログに戻りたいと反動が起きたのかもしれません。

・最寄り駅で目に留まった薬局を検索したら求人が出ていた!

ある日、自宅の最寄り駅を歩いていたら、新しい薬局が出来ていました。
前からあった様ですが気が付かなかったのでしょう。

調剤薬局で派遣薬剤師をするようになってから、急に町の薬局に自然に目がいくようになったのです。
仕事柄とでも言いましょうか。

家に帰って目に留まった薬局を検索すると、なんと薬剤師求人が出ていました。
〝見学やご相談お気軽にご連絡ください〟とのこと。
早速、見学の電話をかけたところ、「出来たら履歴書を持ってきて」と言われ、言われるがまま履歴書を持参し見学に向かいました。

派遣会社に籍を置きながら2週間だけアルバイトのはずが・・・

約束通り履歴書を持って見学に伺うと、とても明るく感じのよい社長さんが迎えてくれました。
従業員も皆さん感じがよく、派遣会社に電話をして来月のシフトを少し空けてもらって、2週間だけ単発的にアルバイトという形でお世話になることにしました。

薬局の社長さんと話をして「2週間後に改めて社員になるか否かの面接をしよう」と言う事になりました。
「薬剤師登録をしておきたいから、次回来るときに薬剤師免許を持ってきてね」と言われました。

2週間ほど単発的にアルバイトしてみましたが、自分としてはどうもしっくりこなかったので、派遣に戻ってもう少し転職の時期を待とうという結論に至りました。

その気持ちを社長さんへ伝えたところ・・・・「今、人が足りなくて困っているから少しの間だけでも正社員になって欲しい」と懇願されてしまったのです。
そして、何度気持ちを伝えても話し合いは平行線で、預けたままの薬剤師免許の原本も手元に戻ってこなかったのです。

後になって2週間ほどの単発的アルバイトの場合は、薬剤師届けや保険薬剤師証届けは保健所へ登録せずともそれほど問題にならない事を知ったのですが、病院勤めが長く調剤薬局のことを全く知らなかった私は、社長さんの話を鵜呑みにしてしまいました。

いつのまにか正社員として働くことに

しっくりこないなあという曖昧な感覚があるものの、従業員も感じがいいしアットホームな薬局だったので良い面をみていこうと、考え直し正社員としてお世話になることにしました。
派遣会社は3ヶ月で退職しました。
しかし、いざ入職してみると周りの従業員の口がだんだんと緩くなってきて、いろいろな情報が耳に入るようになってきました。

人手不足というのは本当で、既に退職が決まっている薬剤師が2名ほどいました。

個人薬局だったので薬剤師が、同時に2名退職してしまうと業務が回らなくなってしまうのです。
そのために、何が何でも薬剤師を確保する必要があったことを聞かされました。

退職者がやけに多い薬局は要注意!

働き始めるとだんだんと、今まで見えなかったところが見えてきてます。

薬剤師の退職が多い薬局というのは、基本的に会社から大切にされていなかったり、逃げたくなる環境のことが多いです。

薬剤師は資格業なので、無理をしてまで合わない薬局で仕事をしません。
それよりはよい環境を求めて転職をするので、薬剤師の流動が激しい薬局は常に落ち着かなくなります。

何をもって会社から大切にされているかは、お給料・待遇・お休み・人間関係・福利厚生など様々な要素が、バランスよく機能していることが挙げられると思います。
しかし、小規模な会社の場合は、それらのバランスよりも社長さんのカラーによるものに強く影響を受けます。

調剤薬局のメンバーは、管理薬剤師・一般薬剤師・調剤事務とで成り立っており、事務さんがレセコンに処方箋内容を入力して、薬剤師が調剤を行うのが調剤薬局の仕事の大きな流れです。

事務さんのテリトリーの仕事と薬剤師の資格業としての仕事の間には、グレーゾーンが存在します。
グレーゾーンとは、一連の調剤業務の中にある「薬のピッキング」です。
このグレーゾーン業務を事務が行ってよしとしている薬局と行わない薬局とが存在しているのが、調剤薬局の業界のなかなか見えにくい部分です。

このピッキング業務を薬剤師と事務とで行っている薬局では、薬剤師はピッキング作業時間が短縮されるので、投薬と薬歴記入に時間を費やすことが事実上増えます。

薬剤師にとって助かりますし、調剤監査が2回行えることにもなり誤投薬が飛躍的に防げます。
しかし、本来薬のピッキングは調剤行為にあたるので、厳密に言うと無資格調剤となります。

まだ行政はこのグレーゾーンに対して、厳重な取り締まりを行っていないため、耳には入っているがしかたなく目をつぶっているという状況のようです。

※因みに無資格調剤の行政処分の具体例は、以下のようなものです。

品川区は、4月23日、薬剤師の資格がない事務員が調剤行為を行ったとして、品川区大井のアール薬局西大井店(株式会社ラッツ・メディカル 代表取締役 木村涼平)を12日間の業務停止処分とした。今のところ健康被害は報告されていない。

同薬局は少なくとも平成27年2月28日から平成27年4月18日の間の毎週土曜日に薬剤師不在の状態で薬局を開局し、薬剤師ではない事務員1名が受け付けた約160枚の処方箋に基づき調剤し、患者に医薬品を交付していたことが保健所の立ち入り調査で判明した。

処方されたのは主に内科、整形外科の飲み薬や貼り薬であったが、同開設者は、薬剤師を確保する等の努力を怠って漫然と違反を繰り返し、同薬局の管理薬剤師は系列の他店舗に勤務していたなど管理者としての責務を果たしていなかった。

無資格調剤で12日間の業務停止処分

経営者の中には、この状況を逆手に取っている人もいます。薬剤師が4名必要な薬局があるとします。

1ヶ月の平均給料が、一人30万円~40万円とすると、人件費は4名で120万~160万ほどかかります。
事務の給料は15万~20万なので、同じ金額で8名雇えることになります。

そのため、人件費だけを考えてレセコンに処方箋内容を入力してくれて、ピッキングも出来る事務さんの方がコスト的にもありがたい存在だと、あからさまな態度を取ってしまう経営者もいるのです。

しかし、それを目の当たりにする薬剤師側は、気持ちのよいものではありません。

私が当初しっくり感じず派遣に戻ろうとしたのは、このような環境で我慢をして、明るく振舞っている薬剤師さん達の空気感だったのかもしれません。
しかも、その社長さんは薬剤師だったのでなおさらでした。

結局、3ヶ月後にはやはりこのままではダメだと感じ、次の職場のことを考える日々が多くなりました。
単独で転職活動を行いましたが、在職できたのはわずか半年という短い期間でした。

【結論】一人で転職活動をすると失敗の可能性が高くなります!

大病院や大きな企業でしか働いたことのなかった私は、転職エージェントが助けになるという情報すら知らずに生活してきました。

それもそのはず、病院も企業の就職も日本病院薬剤師会を通したり、製薬会社のMRさんが情報をくれたりして、入職のきっかけを得ていたからです。
調剤薬局の業界には知り合いがいなかったので情報が入ってこず、しかたなく単独で行動しただけでした。

私の単独での転職活動の失敗点をまとめてみると

  1. 薬局見学には履歴書の持参は特に必要ありません
  2. 保健所への薬剤師免許登録は継続的にその薬局で調剤する場合です
  3. 常に薬剤師が去る薬局には理由があります
  4. 経営者が薬剤師に対する人件費に不満を抱いていると薬剤師は長続きしません
  5. 薬剤師個人と経営者の2者間の交渉の場では、経営者が強い立場になります

私のこれらの失敗は、元製薬会社勤務や元病院薬剤師によく見られる傾向です。

同業者なのに、調剤薬局業界のことを全く知らないところで働いていたからです。
新卒で就職活動を自ら行い、知り合いを介した紹介で異動をすると、転職活動というものは自分でやるものだと思い込んでしまうのです。

この思い込みが失敗の元です。

他には、転職サイトは怪しいとも思っている人も一定数いたり、無料で転職をサポートしてくれるなんてことは絶対にないと思っている人もいます。
しかし、転職サイトの登録は無料、コンサルトさんからの手厚いサポートも無料です。

そして、今や転職時に転職サイトに登録して、担当コンサルタントさんからのサポートを得ながら、活動するのは当たり前の時代になっています。

転職活動を単独で行おうとしていると、失敗の確率は高くなります。
一度、転職サイトに登録してコンサルタントさんと話をしてみましょう!

なぜ今の時代転職サイトに登録した方が安全か?、失敗が少ないか?を肌で実感できると思います!

東京都 女性

中規模病院薬剤師を6年(総合病院の薬剤部)、国際病院にて国際共同臨床試験を7年(抗がん剤の新薬国際共同治験)に携わってきました。現在は調剤薬局にて勤務中です。
資格:薬剤師免許(保険薬剤師、認定薬剤師)、衛生管理者免許

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